いとまのラウンジ

メンタルヘルス不調経験者による”今ちょっとしんどい”人に向けたブログ

【経験談】メンタルヘルス不調で休職中に考えた3つのこと[お金/進退/仕事]

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こんにちは、サツキです。

早いものでもうセミの声が聞こえる季節になってしまいました。。

昨年の今頃、私は人生で一番と言っていいほどのつらい時期で、「適応障害」というメンタルヘルス不調の発症寸前でした。毎日毎日、暑さとけだるさの中で、今までにない放心状態でセミ声を聞いていたことが思い出されます。

その後、間もなく8月に休職入り。そこから約半年のニート期間を過ごしたわけですが、何も考えていなかったわけではありません。

今日は、メンタルヘルス不調で休職の間、これからについて考えたことを書いていきたいと思います。

はじめに:まずは休んで!考えるのはそれからでいい

まずはじめに、これだけは伝えさせて下さい。

休職に入った直後は、何も考える必要はありません!!!

適応障害は、本人にとって耐え難い過度なストレスによって、神経系に異常が起こった結果生じる病気です。人によっては自律神経系や内分泌系に影響が出て、ひどく体調を崩す人も多くいるでしょう。(私は抑うつ気分と自律神経系の異常からくる吐き気や睡眠障害が主な症状でした)

自分でも知らず知らずのうちに、身体と心は疲労を貯めています。その状態の頭では、それまでの自分らしい正常な判断ができません。というか、そもそも考えること自体が苦痛だったりします。

そのため休職後しばらくは、ゆっくり身体と頭を休めることに集中してください。まずは、ちょっとした散歩や気分転換にお出かけといった、最低限+αの日常生活を送れるようになるまで。

それができる頃には、心も身体も随分とラクになっているように思います。

考えるのは、そのあとで十分です。

 

休職中~無職期間中に考えた3つのこと

さて、そうして徐々にマイナスがゼロに戻ってきたら、少しづつこれからのことについて考えていきましょう。

①お金のこと~収入源はどうするか~

まず、嫌でも気になってしまうのはお金の問題ですよね。適応障害の原因となったのも仕事だけど、金銭的な生活の糧となっていたのも仕事。休職してしまった今、仕事をしていない間の収入をどのように賄うかを考える必要があります。

お金の工面は、大きく分けて2つにわかれるように思います。

◇しばらく休職して、傷病手当金をもらう(会社に籍あり。長期で休んでいる扱い)

◇仕事を辞めて、失業保険をもらう(会社に籍なし。完全に無職のパターン)

休職後、まずは傷病手当金をもらうことになるパターンがほとんどだと思うので、ポイントは

・いつまでもらうか=いつ復職するか ※受給期間は最長1年6か月

・いつ失業保険に切り替えるか=いつ会社を辞めるか

になるのではないでしょうか。

いずれにせよ、いきなり失業保険のお世話になることは恐らくありえないので、冷静な判断ができるまでは休職し、とりあえず傷病手当金をもらっておいた方がいいでしょう。思考が回復していないのに焦って早く辞めて、お金がもらえる期間が短くなるのは得策とは言えません。

そのため、ある程度落ち着いたら、次の②で職場復帰について真剣に考えた方がいいです。

②職場復帰のこと~今の会社、辞めるor辞めない?~

①の傷病手当金をもらいつつ思考が回復してきたら、今後の身の振り方を考えることになるかと思います。

元の部署に戻るか・社内での異動を希望するか・辞めて違う可能性を探すかー

この時点では仮にも会社に籍を置いていますから、極端にいうと「辞めるor辞めない」の決断になってしまいます。これは経験者からの意見ですが、「元の会社に戻って健康にやっていけそうか」「本当に戻っても大丈夫そうかどうか」を、くれぐれも慎重に判断してほしいです。

だって、一度その環境が原因で心身が壊れてしまっているんですよね?少なくとも、人生が変わってしまったわけですよね?そんな思いをした会社にもし戻ったとして、同じことが起こらないか。。

もちろんその上で、是が非でも戻りたい・心身を病んだ原因を解消できる・第三者にはわからないその方なりの事情がある、など「戻る」という選択肢もあるでしょう。

ここはぜひ、慎重に、判断してください。

どの道、適応障害で休職してしまった時点で、リスタートすることに変わりありません。もし辞める判断をしても、次に照準を合わせればいいのだと、私は思います。

③次の仕事のこと~転職活動はいつから?雇用形態は?~

②で「辞める」という判断をした場合は、次に何をするかということを考えることになるでしょう。

ここでは、「いつ頃転職活動を始めて」「どんな仕事で」「いつまでに決めたい」など、細かいことを具体的に決めるのがいいと思います。人によっては、雇用形態を変える選択をすることもあるかもしれません。

先ほども言いましたが、適応障害で休職してしまった時点で、マイナスまで落ちた自分を修正する作業が始まっているのです。どんな形であれ、人生の仕切り直しなのです。

ここは前向きにとらえて、自分の仕事における価値観・我慢できることやできないこと・プライベートとの比重など、包括的に見直すチャンスだと思い、次の仕事選びに生かせばいいのではないでしょうか。

ただ、期限を設けず考えるのはあまりお勧めしません。

この場合、会社を辞める(or辞めた)ことが確実で失業保険のタイミングもあるでしょうから、「いつまでに何をする」という目標を持たないと、ずるずると過ごすだけになってしまうのでご注意を。(だからこそ冷静に悩んでもらうために、思考が回復していない時にまずは傷病手当金をもらうのがいいと思うのです)

経験者の一例…私の場合はどうしたか?

ここで、上記の①~③において私の場合どうしたか、を紹介したいと思います。

メンタルヘルス不調等で、これからどうしようか悩んでいる方の1つの前例になれば嬉しいです。

 

①お金について

>最初の1か月半は休職扱いだったので、傷病手当金をいただいていました。その間、体力も大分回復したので、冷静な頭でやめることを判断。その後、失業手当をもらって過ごしました。

www.itomalounge.com

 

②職場復帰について

>「辞める」の一択です。当時の会社は規模がそんなに大きくはなく、復帰したところでストレッサーとなった人物・事例と接さないことはあり得ないと思ったからです。そのため、深くは悩みませんでした。

www.itomalounge.com

 

③次の仕事について

>もともと働くことは好きなので仕事を見つける前提ではいました。ただ、それまでワーカホリック気質で世間一般より余暇に充てる時間がおそらく少なかったので、「失業保険が切れるまではのんびり休む」と割り切り、その後転職活動に集中。社会復帰の照準を2020年3~4月に合わせました。またそれまでは正社員でしたが、自身の性別や年齢・ライフステージのことも考え、一旦は派遣写真という形を選びました。

まとめ:落ち着いたら、まずは生活基盤について考える

以上、自身が適応障害で休職して、「これは考えた方がいい(考えざるを得ない)な」と感じたことを経験談も踏まえて紹介しました。

それまで仕事を頑張ってきた人にとって、「収入源」「仕事」といった生活基盤はまず最初に心配になるところですよね。

休職・無職の期間は静養も兼ねているので、趣味や好きなことに没頭して病んだ心をリフレッシュさせることは大切です。

しかし悲しくも、今後のことを考えないわけにはいきません。。そんな時は、生活の糧に関わる収入と仕事の最低限のことを考え、徐々に動くことで心身をならしていけばいいように思います。

何度も言いますが、休職に追いやられたばかりのタイミングが一番のどん底のピークです。あとは休んで、立て直すのみです。まずはゆっくり何も考えない期間を設け、回復して来たら、少しづつ前に進んでいくだけです。

動く限り、マイナスは続きません。メンタルヘルス不調に悩む方が、少しでも早くトンネルを抜けることができますように。