いとまのラウンジ

メンタルヘルス不調経験者による”今ちょっとしんどい”人に向けたブログ

行ってよかった...適応障害で心療内科にかかった話、そして休職。

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こんにちは、サツキです。

先日から、私が適応障害にいたった原因や症状についてを書いています。前回のブログでは、ついに涙が止まらなくなり精神崩壊。そこで夫が、「病院に行こう」と言ってくれたところまでを書きました。

詳しくはこちら▼▼▼

www.itomalounge.com

今日はそこから心療内科を探し、実際に受診、休職にいたるまでを書いていきたいと思います。

内科・心療内科・精神科...それぞれの違い

まず、メンタルヘルス不調からくると思われる症状がみられる場合、どの病院にかかるのか?という問題が出てきます。下記に、簡単な特長を説明します。

  • 内科:主に身体疾患を扱う
  • 心療内科:メンタルヘルス不調に伴う気分障害などのほか、心身症を扱う
  • 精神科:メンタルヘルス不調に伴う気分障害などのほか、精神疾患を扱う

体調不良がある場合、内科も1つの選択肢です。しかし私の場合、「無気力」や「憂鬱感」など、明らかに内科ではない症状(=気分障害)も自覚していたため、直感的に「これは内科じゃないな...」と感じていました。この直感的なものは、おそらく多くのメンタルヘルス不調者に通ずるものだと思います。

心身症とは?

心身症とは、身体疾患の発症や病状変化とストレスとの間に、密接な関連性が認められる病態のことを言います。要は、「ストレスが原因で発症した体の異変」ということですね。

私は、新しい職場になって不安感や極度なプレッシャーを感じるようになってから、睡眠障害・動悸・過呼吸・吐き気といった症状がみられるようになったので、心身症であることは明らかでした。

最初の受診は、やはり心療内科に

いつもの身体面での体調不良ではない、と思った私は、心療内科を受診することにしました。それにやはり、申し訳ないのですが「精神科」ってなんか「堕ちてしまった」というイメージが自分の中で拭えず。。

ただまぁ身体への影響が大きかったというのが一番で、そこに尋常じゃない気分の落ち込みが伴っていた自分にとっては、やはり心療内科がベストな選択だったと思います。

 

病院探しも一苦労...早めに予約すべし!

さて、夫の一言で、「今の自分は病院に行ってもいいくらいの状況なんだ」とやっと自覚した私は、さっそく心療内科を探し始めました。ネットで自宅近辺の心療内科を検索。めぼしいところはすべてブックマーク。ギリギリの状態で出勤していた会社の昼休みの時間に炎天下の公園で、片っ端から死ぬ思いで予約の電話をかけました。

ところが、案内されるのは数週間先の予約ばかり。。(お盆を挟む時期だったのも悪かったんだと思います)心療内科は問診に時間をかけるため、おそらく対応患者数が限られているのですね。。ですが正直、精神状態的に、待ってる余裕はありません。

10件ほどあたって玉砕した後、なんとか運よく「明後日の午前なら大丈夫ですよ」という病院が。その日は仕事でしたが、もはや何でもよくなっていた私は、二つ返事で予約を入れました。

上司は業務が関わると確かにストレス要因ではあったのですが(※詳しくは以前のブログにて)、人として悪い人ではなかったので、幸い相談すると理解して許可をいただけました。

 

心療内科の初診を考えている方、なかなか予約がとれません。違和感を感じたら、早めに受診されることをおすすめします!

とはいえ、私のようにいきなり精神崩壊し、”今”どうすることもできなくなって受診を検討される方も多いと思うので、なかなか難しいところではありますが。。

 

初めての心療内科と主治医に言われたこと

2日後、人生初めての半休をとって、これまた初めての心療内科へ。主治医である初老の男性は、40分ほどかけて丁寧にカウンセリングしてくださいました。

そこで診断されたのは、「適応障害」とそれによる自律神経系の異常・抑うつ状態。症状の末期状態で辛すぎて色々と調べていた際、「この適応障害って症状、自分に似てるな」と感じていたので、非常にスッキリした気分でした。

主治医に言われた中で、最も印象に残っている言葉がこれです。

「あと半年経ってたら、うつ病になってたね」

”うつ病”というものに大きな抵抗を感じていた私は、この時初めて自分が置かれていた状況が危なかったのだと気づきました。

 

診断書は自身のセーブ材料でもある

仕事のことを相談するまでもなく、主治医の方から「仕事ちょっとお休みするか?」といわれ、1か月の診断書を出されました。もっと言うと、休むのが当たり前のような対応。「仕事は這ってでも行くもの」と思っていただけに、そんな価値観があってもいいんだ、と一気に視界が開けたような気がします。

私は今まで、診断書って不名誉なもの・あまりもらうべきでないもの、って思ってたんです。でも皮肉なことに、その時、いただけてめちゃくちゃ安心したことを覚えています。「これで休む理由ができた」って。なかったら多分無理にでも行っていたと思います。

この強制的なもの(=診断書)がなければ、その後、どう変わっていたかはわかりません。もしかしたら、今の自分はなかったかも。

この時、先延ばしにせず、無理にでも病院に行っておいて、本当によかったです。

 

上司に報告、そして休職へ...

そうしてその足で、午後には会社に行って上司に報告。

翌日には、人事の方との面談。職場の唯一の救いは、人事の方が超絶親身になって下さる方だった、ということです。その日も過呼吸や吐き気といった症状はおさまらなかった私は、人事のご厚意で家に帰され、そのまま休職という過程にいたったのです。

引き継がなければならないことや、未完成の業務は当然ありました。罪悪感や責任感などももちろんありました。

でも、やっとストレス要因から離れられる安心感は、何事にも代えられませんでした。

私の性格上、仕事を途中で投げ出す・フェードアウトさせる、ということは、今まで絶対にあり得ません。絶対に、です(覚えている限りは。笑)。でも、今回はそれが抵抗なくできてしまいました。「自分をこんな状態にした組織にそこまでやってやる義理はねーぜ」と言わんばかりに。よくも悪くも、自分らしくありません。笑

 

メンタルヘルス不調は、今までの自分の価値観や、働くスタンスを見直すいい機会なのかもしれませんね。

今後も、そうして少しづつ変わっていった考え方や、頑張りすぎちゃう人へのメッセージなど、適応障害で気づけたことを発信していこうと思います。