いとまのラウンジ

メンタルヘルス不調経験者による”今ちょっとしんどい”人に向けたブログ

適応障害による休職中の過ごし方~心身を回復させるためのMy3ステップ~

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こんにちは、サツキです。

今日は、私がメンタルヘルス不調で約7か月間のニート期間中(休職期間含む)に、どうやって過ごしたかをお話しします。

私の場合は「適応障害」という、メンタルヘルス不調の中でも重篤性がまだ低い症状だったため、まだ回復に向けては早かったかもしれません。

それでも同じようにメンタルヘルスの不調に悩まれる皆さんの、何かしらの参考になれば嬉しいです。

休職→ニート期間中の私の過ごし方

まず私は、昨年夏に休職してから4月に新たな職場に復帰するまで、約7か月ほどニートで過ごしていました。(休職期間:1か月半、無職期間:6か月ほど)

適応障害は特定のストレッサーから離れれば、目立った症状は出ません。そのため、うつ病やほかのメンタルヘルス不調と違って、静養して少し気持ちに余裕が出てくれば、外出や普通の日用生活が比較的容易にできてしまいます。

"都合のいい病気"と言われれば、まぁ否めないかもしれません。。それでもストレッサーに接しているときの今までにない絶望感と、「メンタルヘルス不調にかかってしまった」というショック、症状真っ最中の身体への影響は、きっと経験した人にしかわからない辛さだと思います。

そんな中で、何とか心を健康に戻すための期間、私は下記のように過ごしました。

 

STEP.1|体力を回復させる期(静養1か月目)

まずは、とにかく体力を回復すること。心と体はつながっています。意外かもしれませんが、メンタルヘルス不調って心の問題かと思いきや、身体もめちゃくちゃしんどいんです。。

とにかく寝る!!

ストレス予防の基本は「睡眠」「休養」です。

私の場合、心療内科にて主なストレス症状の1つが”自立神経系の乱れ”と言われました。おそらく常に臨戦態勢で交感神経が優位に立ちすぎていたのでしょうか?

そのこともあって、「副交感神経よ、戻ってこーい」と言わんばかりに、最初の1か月は「眠る」「横になる」の両意味で、ずっと寝ていました。

この休養1か月目は、本当にしんどくてしんどくて。

夏だったので、お昼はリビングのソファで寝ころび、甲子園特有の吹奏楽の音を聞きながら、ずっとぼーっとしていました。あれほど毎日、横のテレビで流れていたはずなのに、目玉だった学校はほとんど覚えていません。。それくらい放心した状態で、1か月ほど過ごすと、少しづつ意識がしっかりするようになってきました。

 

STEP.2|現実逃避をする期(静養2か月目)

意識がしっかりしてくると、少し頭が冴えてきます。その割には「自分がメンタルヘルス不調にかかってしまった」というショックからは、まだ立ち直れていません。身体面では動けるようになってきたけど、気持ち面では今の状況を受け入れられない。。そんな時は、ひたすら現実逃避です。

のんびりした映画を見る

現実逃避で手っ取り早いのが映画。特に私がよく見ていたのは、海外の風景が美しい作品!

この時、作品を選ぶポイントは、「ストーリーがわかりやすいものであるかどうか」。

意識がしっかりしてきたとはいえ、まだ憂うつ感と倦怠感が全くないとは言えません。そんな時に、ガチガチの推理モノや社会派モノを見れば余計にしんどくなってしまうのが関の山なので、内容はあえてシンプルなものに。

そうして、何も考えずに見られる風景が美しい洋画で、徐々に頭に情報が入ることに慣らしていきました。

読書をする

同じく読書もやったことの1つ。ただこれはあくまで、頭に情報が入ることに慣れた後でのこと。映画の次の段階です。

小説や趣味本など、やはり"現実逃避"がチョイスの基本。

私は映画と同じく、旅行記や海外の写真集など、海外に脳内トリップできそうなものを好んで読んでいました。旅エッセイだったら文体が砕けているものが多いので、思考力が弱っている脳にもストレスは少ないので読みやすいです。写真が入っているものも多く、視覚化されるものgoodでした。

特に適応障害の場合、"文章が読めない"、"情報を処理できない"という症状も多いため、少し体調がよくなった際の読書は恰好のリハビリになります。

ただし引き続き、心はまだ「自分が働けなくなった」現状にショックを受けている状態です。現実とのギャップで余計に自信がなくなってしまう。。という理由で、ビジネス書にはやはり手が出せませんでした。笑

 

これらは一見現実逃避しているつもりでしたが、映像や文字の情報を頭に入れるということが、脳を慣らすという点につながり、結果的に良かったように思います。

 

STEP.3|自己肯定感を高める期(静養3か月目~)

3か月目以降は、多少の倦怠感はあるものの、かなり元気です。ですが未だに、まさかの自分が適応障害になってしまって、自信がなくなっている状態でした。。そんな時に薬になってくれたのは、やはり"自己肯定感"でした。

資格の勉強をする

今後、再就職する時のことを視野に入れ、資格の勉強をしました。私はそれまでワードやエクエルといったツールを我流で使っていたため、正しい用途を覚えなおすつもりでMOSのwordとexcelを取得。

資格の勉強をすることで、よかったことは2つです。

1つ目は、読書に引き続いて頭のインプット機能が通常に働いてくれていることを実感できたこと。2つ目は、「自分は今、先につながることをしている」という自信が少し湧いてきたこと。この2つ目が大きかったです。

やはり、いつかはまた仕事がしたいと思っていたわけで、その準備をする意味でもこうして「資格」という形で自己啓発ができたことは、非常に良かったと思います。

仲のいい人に会う

結局これが、自己肯定感を高める一番の薬なんじゃないかと思います。

なぜなら、昔ながらの自分や、バリバリ働いていたころの自分を知っている人に接することで、その時の自分を思い出すことができるから。

その人たちは、今私がこうなったことを受け売れつつも、あくまで"元気だった自分"、"仕事で成果をあげていたころの自分"として接してくれます。そうすることで、「自分、元は仕事できてた人間やん?」「別にそんな弱いタイプでもないやん?」と、昔を思い出し、自信を取り戻すことができました。

友人でも、一緒に仕事を頑張った同期でも、先輩でも、後輩でも、誰でもいいと思います。動けるようになってきたら、とにかくそう思わせてくれる、心許せる人に会うこと!

 

結果、段階的に回復できた静養期間

以上が、私が適応障害から回復するまでに経た3ステップでした。

これは意図してではなく、結果的にこうなったことなのですが、割と戦略的に回復できたのではないでしょうか?笑

最低限の体力を回復して→頭を動かすための受け入れ準備をして→自己肯定感を高める

特に何度も言いますが、会いたい人に会うのは、本当にオススメ。(ただしある程度、気持ちと体力に余裕が出てきてからにしてくださいね^^)

 

ちなみに、私が問題なく動けるようになってきたのが4か月目。そこから再就職まで結構期間が空いていますが、この間は旅行に行ったり、好きなところに出かけたり、余裕をもって転職活動をしたり、割り切って自由に過ごしています。

そのあたりのお話も後々できればと思っていますが、まずは今日は、ここまでで!