いとまのラウンジ

メンタルヘルス不調経験者による”今ちょっとしんどい”人に向けたブログ

復職?異動?退職?適応障害で休職後に《退職》を選んだ理由はこれだけだった

f:id:stk5:20200510164253j:plain

こんにちは、サツキです。

メンタルヘルス不調で一旦会社を休職した後、様々な選択肢があると思います。

私は昨年の8月に適応障害と診断され休職した後に、《退職する》という選択をとりました。

 

メンタルヘルス不調を経た後、どんな選択をするかは個人の自由です。

でもつらい思いをしたからこそ、なるべく前より健康に、自分自身が納得した選択をしたいものですよね。

今回は、なぜ私が《退職》という決断を下したのかをお話ししたいと思います。

休職後に選べた《退職》以外の選択肢

休職中、私はぼーっとしながら今後の仕事はどうするかを考え始めました。私は直感的に《退職》と決めていたのですが、前提として選択肢はいくつかありました。

同じ現場で《復職》

これは、発症時と全く同じ現場で働くということ。この環境下でメンタルヘルス不調を発症したのに、同じ状況に戻りたいという気持ちはさらさらありませんでした。

同じ会社の違う部署に《異動》

こちらは、同じ会社でも発症時とは部署を変えて働くということ。組織規模が大きい会社の場合、”異動することで完全に業務内容や接触する人が変わる”、というのであれば検討してもいいかもしれません。

しかし、私の属していた組織が少し特殊で、異動のしようもなければストレス要因人物との接触も避けられるわけでもなく。。そのためこの選択も現実的ではありませんでした。

適応障害はその環境を離れることで治る

適応障害は、そのストレス要因から離れることで回復できる病状です。

逆に言うと、発症した時と同じ環境下に身を置けば、いくら休職して回復したところで再発の恐れが大いにあります。

先ほどのように、私の場合は組織体制的にそのストレッサー(仕事内容・人間関係)から完全に離れることは不可能な環境でした。もちろん、復職を望んだ際に私の負担のないよう、人事も受け入れ準備をしてくれていたと聞いています。

それでも、私の「退職する」という意思は変わりませんでした。

 

私が《退職》を選んだたった一つの理由

私が退職を選んだたった1つの理由は、とてもシンプルです。

それは、「この会社が嫌になってしまった」ということ。

そりゃそうですよね。意欲満々で入ったのに面接でいわれていたことと違う。会社からの説明がなく孤立無援。執拗な精神攻撃を受けた。最終的に、働けない状態になってしまったのですから。。

特に私の場合、この会社へは、前職の超社畜状態からワークライフバランスの改善のための転職でした。正直、前職の方が激務だったけど、給料や組織文化は今よりずっとよかったし、頼れる人もいた。

それでも、結婚して今後のライフプランなども考えるうえで、覚悟を決めての決断だったのに。。

32歳。この年代の女性にとって(男性にとってもそうかもしれませんが)、1つ1つの選択は、人生を左右する大きな問題です。

数か月はお世話になったに関わらず、会社に対して嫌悪感しかなく「人生が狂った」と悔しくてたまりませんでした。

 

自分の人生を変えた会社にこれ以上時間を使う義理はない

「仕事や人間関係で体調を崩した結果、会社が嫌いになってしまった」。それが、私が退職を決めたたった一つの理由でした。

もちろん、会社に対して多少「嫌い」という気持ちがあっても、とりあえず毎日無事に行って帰ってこれて、健康に働ける環境があれば、わざわざ辞めたりする必要はないと思います。

私の場合は、「適応障害」という劇的な出来事があったことから、そのトリガーとなった会社に対してマイナスな気持ちしか持てなくなってしまいました。

 

この《退職》は、たまたま私が”夫”という家庭の別柱がいるからこそ、できた選択かもしれません。一人暮らしの方や、収入が一手にかかっている方には、そう簡単にいかないことも大いにあるかと思います。

それでも、どちらにせよ自分の気持ちに納得のいく選択をしてほしいと心から思うばかりです。

 

ちなみにあれから半年経ち、私は無事に社会復帰して、別会社で働いています。あれほど「人生狂った」と思ったのに、今では前よりも自分らしいライフスタイルを送る毎日です。

結局のところは、これでよかったのだと思えるようになりました。