いとまのラウンジ

メンタルヘルス不調経験者による”今ちょっとしんどい”人に向けたブログ

適応障害で見られる《症状》とは?を経験談と時系列で話す

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こんにちは、サツキです。

昨年の4月に転職し、新しい勤め先の体制やサイコパスな人間からの執拗攻撃にやられ、「適応障害」になってしまいました。

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6月ごろから徐々に不調を感じはじめ、8月には限界に達してしまった私。

一体、身体に何が起こっていったのか。。今日は、私が適応障害と判断されるにいたった症状のことをお話ししようと思います。

適応障害の基本的な症状とは

まずは、一般的な症状の説明から。

適応障害の症状は人それぞれですが、症状(=ストレス反応)の出方は下記の3パターンに分けられます。

  • 身体面の症状:動悸・発汗・胃痛・下痢・吐き気・ふるえ・めまい・不眠・頭痛、など
  • 心理面の症状:不安感・緊張・怒り・気分の落ち込み・イライラ・抑うつ・無気力、など
  • 行動面の症状:ミスの多発・喧嘩・口論・孤立・遅刻欠勤・アルコール依存・摂食障害、など

これらは、明確なストレッサーの発生から3か月以内に発症すると言われています。

最初は「抵抗期」として、ストレッサーに対抗すべく、自分でも無意識なうちに活動意欲が促進されるため、緊張や焦燥感といった症状が顕著です。身体的にも無症状であることが多いといいます。自分でもこの時は「頑張っている」「疲れているだけ」という認識のため、まさかこの後症状がさらに大きくなるなんて思っていません。これが次第に「疲憊期」に入りだすと、抑うつや無力感、急な身体症状といった、自分では手の施しようがない状態にまで急降下です。

以上は、のちに私がメンタルヘルス系の知識を調べるにあたってわかったことですが、面白いくらい自分も同じような過程をたどっていてびっくりしました。笑

 

私に見られた症状

私の場合4月から新しい環境で働き始め、8月に限界を迎えました。約4か月後です。

発症するまでに3か月がセオリーなので、なかなか頑張ったのでは?と自分をほめたいところではありますが、昨年はまれに見るGWの10連休などもあったので、稼働日数でいうとまぁ妥当だったのかなぁと思います。笑

初期症状:緊張感・プレッシャー

4月~5月。この時はまだ、「新しい職場でも成果をあげてやる!」という意欲が満々でした。もともとかなりの仕事人間。自分が簡単に倒れる人間だなんて微塵も思っていなかったし、多少の緊張感やプレッシャーは感じていたものの、それは「慣れない体制や業務に対応しようとしていることろからくるもの」と割り切っていました。

当時の私は、それに対してなんの疑いも持っていません。これが後の適応障害の予兆であることも知らずに。。

ただ、この「緊張感」や「プレッシャー」は、メンタルヘルス不調の初期症状であろうがなかろうが、大抵の社会人は感じているものかと思います。

問題は、次の中期以降の症状が出るかor出ないか、が分かれ目のような気がします。

中期症状:過度な疲労感・ぼんやりする

6月~7月半ば。このころから、極度に疲労を感じ、休日にぼんやりすることが増えてきました。

好きだった趣味のヨガに行く気がしない、一歩も外に出たくない、出ても公園でぼーっとして過ごす、など。。よく言う「今週は疲れたから何もしない!」とかではなく、病的で本当に気力がわいてこないんです。

それどころか、家にいても職場の圧を感じずにはいられなくなりました。当時、私を一番悩ませていたのは、執拗な口撃をしてくる、通称「魔女さん」です。(※詳しくは前回のブログをお読みください)

「魔女さんの口撃を回避するためには私がもっと業務の知識をつけるほかない」。そう思って、休日も恐怖に取り憑かれたように本を読んだり、ネットで調べ物をしたり。。

「仕事の向上」というより、「いかに魔女さんとの接点を減らすか」の意識だけで動いていたような気がします。

またこのころから、魔女さんからの「メールの意味が解読できない」などといった、今までできていたことができなくなりました。きっと、脳が拒否していたのだと思います。。

末期症状:中途覚醒・動悸・吐き気など

7月末~8月。いよいよ身体にその症状が出始めました。さすがの私でも「これは絶対におかしい」と自分でも危機感を持つレベルです。

まず現れたのは、睡眠障害。中途覚醒と呼ばれる、朝早くに目が覚めてしまう症状です。ただ目が覚めるというよりは、心臓が跳ね上がったように起こされてしまう、という表現の方が正しいかもしれません。「これは発作か?!」と思うほどリアルな異変で、そのうち心臓が止まるのでは...?!と本気で思いました。

そして、次に現れたのが動悸と過呼吸。朝家を出るとき、今から会社に行くのだと思うと動悸が止まらなくなり、ひどいときには過呼吸にもなるレベル。今まで生きてきて過呼吸になんてなったことがなかったので、いよいよヤバいと感じました。

同じタイミングで起こったのが吐き気です。なんとか会社に行ったはいいものの、出勤早々に吐き気が襲いました。出勤してPCを開くと涙と同時に出てくる吐き気。トイレに直行し、しばらくえずいた後(汚い話でスミマセン...)、またPCの前に座って読解困難なメールと格闘する、という状況で、ひどいときには仕事になりませんでした。

 

このころから本気でおかしいと感じ、ネットで一体自分に起こっている状況は何なのかを調べ始めました。「適応障害」という言葉を初めて知ったのも、この時です。

 

精神崩壊、そして病院へ...

そんなある日、夕食の際に夫と仕事のことを話していると、いきなり涙が止まらなくなりました。(何の話題がきっかけだったかは忘れましたが...)

これは「泣く」といったよくある行為ではなく、何も考えていないのに「涙が一気に出てくる」という表現の方が近いです。しかも、びっくりするほどの量で。

まさに、精神崩壊とはこんなことを言うんだな、といった瞬間でした。。

 

夫は私の性格を理解しており、それまでは無理にでも仕事に行こうとしていることに対し止めはしませんでしたが、この光景ばかりは異様を感じたらしく、「病院に行こう」と言ってくれました。

この時初めて、「あぁ、自分は今、客観的に見てもヤバいんだ」と状況を自覚しました。少し、心が救われた瞬間でした。

そうして、心療内科に行くことを決意するのです。。

 

「なんとなくおかしい」と思ったら要注意!

以上、私が適応障害の際に見られた症状でした。

振り返ると、末期である7月末から8月にかけての症状の変化は本当に一瞬でした。それまでの不調の感じ方はジリジリとだったのに、ここに来て一気に急降下という感じです。

先ほども言いましたが、初期の後にさらなる変化があるかどうかが、ヤバイかどうかの判断の境目な気がします。

この「小さな変化」を時系列的に感じ取れるかどうか。。きっと、メンタルヘルス不調にかかるくらいの頑張り屋さんのみなさんは、自分ではそんなのを感じても「大したことじゃない」と思ってやり過ごす方が多いでしょう。笑

なので、少しでも「いつもと違うしんどさ」を感じたら、心許せる近しい人に、客観的な変化がないか観察してもらうよう頼んでみてください。

 

同時に、職場でもストレスを緩和できる環境を作っておくことも大切。

初期のストレスを発展させないよう、相談できる相手やシェルターを作り、それをうまく活用できるかどうかも、持ちこたえられるかどうかの1つの判断軸です。

まぁ極端な話、絶対的な相手がいる限りどうあがいてもなってしまうのが適応障害。。相手に危害を与える人が根本的にいなくなることが一番の解決策なのですが、そうなると別問題になってしまうので、今回のブログはここまでとします。笑