いとまのラウンジ

メンタルヘルス不調経験者による”今ちょっとしんどい”人に向けたブログ

メンタルヘルス不調の原因は仕事か人間関係⁈"何をするか"より"誰とするか"という話

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こんにちは、サツキです。

仕事をしている以上、たくさんの方が多かれ少なかれ、悩みの種やストレスを抱えていらっしゃると思います。その、最たる要因は何ですか?

仕事内容が自分と合わない、残業が多い、上司や同僚が無意識にパワハラを仕向けてくる・・・

私は昨年メンタルヘルス不調を経験し、やはり健康に働けるかどうかの一番のポイントは「人間関係」なんじゃないか...と思うようになりました。

今日は、そんなことについて書いていきたいと思います。

日本人の約6割が仕事上でのストレスと感じている

ストレス社会の日本と言われていますが、一体どれくらいの人がそれを感じていらっしゃるのでしょうか。

厚生労働省が毎年発表している「労働者健康状況調査」では、働く人の約60%が働く上で何かしらのストレスを抱えている、という調査結果が出ているようです。

www.mhlw.go.jp

この内、ストレス要因となる上位3つは下記のようになっています。

  • 1位:仕事の質・量/59%
  • 2位:仕事の失敗、責任の発生など/34%
  • 3位:対人関係/31%

少し前の調査までは「仕事の質・量」がそれぞれ「質」と「量」別項目に分かれており、それぞれ30%くらいでした。また、今まで「対人関係」大体40%ほどで要因のダントツトップだったのですが、見事に3位までランクダウンしていますね。(「仕事の失敗、責任の発生など」は最近出てきた指標のようです)

きっと今までの結果を受けて、近年パワハラやセクハラなどがより厳しく取り締まれるようになってから、数字が下がったということなのでしょうか。

「質」と「量」が一緒に換算されるようになったことで、要因の3位までに印象が薄れてしまった「人間関係」ですが、私はやはり、健康に仕事をする上で最も大切な要素なのではないか?と感じています。

やりたい仕事ができる=幸せとは限らない⁈

私の経験の話になります。

私は昨年、適応障害というメンタルヘルス不調で勤めていた会社を半年で辞めました。仕事内容でいうと、マーケティングと事務職の間のようなお仕事です。

それまでになかなかハードな販売や営業職を経験しており、結婚によるライフスタイルチェンジのための転職でした。元々、話術で何かを売るということは得意ではなく、マーケティングのように裏で数字を作る仕事はずっと興味のあったこと。その上、直前の営業時代では不規則な働き方で残業や休日出勤も多かったため、事務の仕事になり「きっと今までより充実した毎日になるだろう」と思っていました。

ただ、事務の職場が営業の職場に絶対かなわなかったこと。それが「人間関係」です。

両者をまとめると、こんな感じです。

【事務(6か月)】働き方○/仕事内容○/プレッシャー:中/余暇〇/人間関係×

【営業(7年)】働き方×/仕事内容△/プレッシャー:高/余暇×/人間関係◎

全体的に営業時代の方がキツイ労働環境だったに関わらず、7年も務め続けることができたのです。

こんな人がいたから頑張れた!

では、なぜ営業時代は辛いながらも頑張れたのだろう?と振り返ると、職場にこのような人がいたからでした。

相談できる人、心を許せる人

何か辛いことや理不尽さを感じることがあったとき、すぐにそれを話せる人は絶対に必要です。私でいうと、それは同期や仲のいい後輩でした。また上司も癖のある人ではありましたが、何かあれば察して話を聞いてくれる人でした。

悩みが解決されなくとも「もう無理!」となったときに、気持ちのはけ口を向けられる人がいて、溜まった不安・不満を共有できることで、人は随分と救われます。

自分同様のスキルや立場の人

自分と同じような仕事内容を抱えており、レベルや目線も似た位置で悩みを話せる人の存在がとても大事なように思います。同期のような存在ですね。

やはり入社時期や、育成と習熟度のレベル、年次が似ていると、悩みや不満も似たタイミングで、似たようなことが出てきます。

その時に同じ目線で物事を話せて状況を共有できたり、「○○さんが頑張っているから私も頑張ろう」と思わせてくれる人がいると、心の安心度が全然変わってきます。

指導やアドバイスをくれる人

同じく、何か行き詰まったとき・新たな仕事に挑戦するときに、先人として指導やアドバイスをくれる人も、絶対に必要な人たちです。

「社会人なら教わらなくても自分で考えて動け」という意見ももちろんあります。しかし、そもそも何の前提も方法も全く見ず知らずの状態で、ゼロからパーフェクトに動く・仕事を最初から理解するなんて不可能です。

営業時代は厳しい仕事でしたが、前に進む・成長するためのノウハウを共有していただける環境や人に恵まれたので頑張れました。

結局は人間関係で支えられるよねって話

興味があったり好きな仕事ができるに越したことはありません。

しかし、もしそうでない仕事に就いて辛い状況にあるにしても、いい人間関係があると指導や相談・励ましといった点でその状況を緩和できます。そうするうちに仕事が上達して、楽しくなることだってあるかもしれませんよね。

そうなると「仕事内容」か「人間関係」のどちらが精神的にダメージを食らいやすいかというと、やはり変えようのない「人間関係」のように思います。だから究極の選択をするとすれば、"何をするか"より"誰とするか"になるのではないでしょうか。

"人"ありきの"仕事"です。そしてその"人"の本質は、簡単には変えられません。

どんな人間関係が自分に合っているかは人によるけれど、結局は最低限、意地悪やパワハラをするようなモンスター社員が職場にいないということが平和の第一条件じゃないのかな...とそんなことを思う今日この頃です。