いとまのラウンジ

メンタルヘルス不調経験者による”今ちょっとしんどい”人に向けたブログ

ザ・生真面目人間さんに告ぐ...たまには他責にしよう

f:id:stk5:20200829205101j:plain

こんにちは、サツキです。

メンタルヘルス不調に陥りやすい方の特徴...よく言われるのは、真面目で完璧主義、責任感が人一倍強い、ということではないでしょうか。

これらの特徴は長所にもなりえますが、それらが強すぎるために自分で自分の首を絞めた結果、ストレス過多に感じる原因になっているようにも思います。

個人的意見ですが、これらの特徴を持つ人の多くが、「背負わなくてもいい責任感」や「持たなくてもいい罪悪感」を自ら敢えて感じてしまっているのでは?ということ。

今日は自らを振り返りつつ、心の健康のため「無駄な責任感」から少し目を背けることを提案します。

必要ないことまで、自分のせいにしていませんか?

皆さんは新社会人になったときに、先輩あるいは上司から、どんな教育を受けましたか?

私は何かのミスや問題が発生したときに、

「どうしてそれが起こったのか?それは何に起因したことなのか?では、どうすれば防げたのか?今同じことが起こらないようにどうすればいいのか?そのために自分が何をするのか?」

というように、とにかくまず自分自身への反省を促し、原因や予防線を突き詰めて考えるような教育を受けました。

世代によって伝え方のニュアンスの強弱はあるとは思いますが、仕事をする上での考え方の基本となることだとも思うので、これを教育してくれた上司には感謝しています。

ですが、時に責任感の強いタイプの人間は、これを振り返る際に必要以上に自分への落ち度ばかりを考えてしまっているのではないでしょうか。

それって自分だけのせい?の1つの事例

ここで、私がメンタルヘルス不調に陥った職場で経験した1つの事例を見てみたいと思います。

転職してまだ1週間にも満たないころ、現場の上司から来客の対応を指示されました。

その来客相手とはとある広告関係の営業マンで、先日1度打合せをして話がまとまらなかったので、再度改めて来社してくださった、という過程があったようです。

当時、上司から命じられたひと言。

「じゃぁ、対応しておいて!」

...え???

入社間もない状況で、仕事内容や事業の説明もきちんと受けてないばかりか、「前回までにどういった過程があって」「部署としてはどうしたくて」「そもそも今日何を話すのか」という説明が、ごっそり抜けているんですけど。。

この状況で完璧に対応できるわけがありません。指示する方も、アホです。これでうまくやってもらえるとでも思っていたんでしょうか。無理です。何より相手にも失礼。。

今でこそこのように思うことができますが、当時は「ちゃんとしなければ!」と自分自身に責任を課して、この状況下でもなんとかしようと強く感じていました。

ですが、それって捉え方としては本当に正しかったのでしょうか。。

つぶれてしまわないように考えたいこと

この職場では似たようなことが度々起こり、何の情報も説明もない中でなんとか仕事をしようとして、責任を果たせていないことに対し他部署の人物から精神攻撃をうけ、消耗してメンタルを崩しました。

今、退職して初めて、これは自分だけのせいではないのでは?いう疑問が湧いてきました。

必要以上に背負ってしまわないために、改めて下記の視点を持っていたいと感じます。

1.責任所在を冷静に判断する

◇物事の原因は全て自分に起因しているのか?

◇自分で防げたこと・防げなかったことは、どこからどこまでで線引きされるのか?

そういった、責任所在を客観的に判断できる視点を持つこと。

先ほどの例でいうと、上司の説明責任がごっそり抜けていますよね。それがないので、入社数日の状態で話ができなくて当たり前。

できなかったことを無条件に責めるのではなく、「そもそもの原因がどこに起因しているのか?」を分析すると、案外ほかにあることだって多いのではないでしょうか。

2.時には「知らんがな」の精神をもつ

問題の原因が他にあった時でさえ、「じゃあどうすれば防げたのか」「自分に何かできることはなかったのか」と振り返る真面目人間さんは多いかと思います。私もどちらかと言えばそうです。

でも自分ではどうすることもできないこと・そもそも自分に対する非が無理やりなこじつけであることが、きっとあるはずです。

先ほどの責任所在の追及で「これは関係ないかもな」と思った案件に関しては、「知らんがな」でやり過ごしましょう。知らないものは知らない。これは逃げではなく、事実です。

自責と他責をきちんと見極められる人間になりたい

以上は全て、「責任転嫁をする」という意味で言っているのではありません。

もちろん、自分が悪かったこと・何とか出来たことに対しての反省は、人としてあって然るべきだし、逆にそうでないとなんだか舐めている奴だとすら思います。

ただ、健康に働く上で、「自分以外にある責任を無駄に背負わなくてもいいのでは?」ということです。きっと精神的に追い込まれてしまう人ほど、よくも悪くも「自責」と「他責」の境目が曖昧なんですよね。。

「他責にする」というと聞こえは悪いですが、そもそも知りようがなかったことや、他人が介在して自分では防ぎようのなかったことに関しては、ある程度「自分のせいではない」と割り切る潔さや勇気も必要なのではないでしょうか。

そうすることが、結果的に自分を守ることにつながっているように感じます。