こんにちは、サツキです。
さて、先日は1回目のトピックとして、適応障害の基本的な情報と、まさか自分がかかるはずないと思っていた私の性格について書かせていただきました。
変に真面目、過度な責任感など、こんなめんどくさい性分であることは大前提ということはさておき、やはり多くの方が気になるのは「ではなぜ適応障害になったのか?」という理由部分ではないでしょうか。
昨年発症し、しばらくは認めるのも思い出すのも嫌だったものの、最近やっと過去の話として昇華できるようになってきました。
身バレや漏洩などなど、基本心配性なのであまり踏み入ったことまでは書けませんが、今日は私が適応障害になった理由や職場環境などを書いていきたいと思います。
未経験OKの罠?全ての始まりは面接からだった
私が適応障害を発症したのは、転職した職場でのことです。
それまでの仕事は営業職で一応の立場もあり、いわゆる「バリキャリ道」に乗りつつあったと思います。
ですが、いくつか問題が。。かなりのハードワークだったうえ、結婚(というか出産)後に仕事をしている女性のロールモデルがいなかったんです。
そんな不安の中、32歳で結婚。長期的に働きたかった私は、先のことを見据えてWLB(ワークライフバランス)を見直すため、転職をすることにしました。
転職先は、とある企業のマーケティング関連の部署です。
営業時代に少しかじっていたとはいえ、マーケティングの知識はほぼ皆無。それでもエージェントから出された求人には「未経験可」とあり、総合的に見ると(その時は)いい案件に見えたため、応募しました。
とはいえ、認識の相違は怖いものです。念のため面接では、「本当に未経験でいいのか」「自分でお役に立てるのか」ということを、何度も念押しで確認しました。
結果、「それでもフォローする」とのことだったので、内定を受けることに。
ですが、ここでもっと違和感を持っておくべきだったのかもしれません。
ちなみにですが、求人内容に関してエージェントに非は一切ありません。転職先の組織自体が全ての問題でした。
複数のストレス要因を感じる日々
そうして新しい職場での仕事が始まりました。
仕事をする中で感じた私のストレスの最大要因、それは「仕事の質」と「人間関係」です。
厚生労働省の「労働者健康状況調査」でも、この2つは常に現代人が感じているストレスの上位を走り続けています。その後、仕事の量、会社の将来性、と続きます。。
その詳しい内容は人それぞれですが、私もまんまとその状況にはまってしまったわけです。
①仕事の質|自分が何をするのかよくわからない問題
まず、仕事の質。これは私の場合、上司やチームに起因していたように思います。
先ほどの面接で「未経験OK」「フォロー体制あり」と双方合意を得ていましたが、ふたを開けると、肝心の上司から何の指導もナシでした。正確にいうと、上司自身もこれからやろうとしている業務の経験が少ないため、「そもそもの方法自体がわからなかった」んだと思います。私は未経験で、新規立ち上げのくせににだれも業務ノウハウを持っていない部署に配属されてしまったのです。
そして、期待の中途入社ということもあり、業務を一心に任されるのは私。上司は「いいからやってみて」の一言のみ。入社して業務どころか何もわかっていない人間に対して、いわば丸投げです。むしろ、上司も答えを知りません。
とはいえ私も、ずっとハードな営業をしてきたプライドがありました。そもそも仕事なんて自分で行動して当たり前。そんな負けず嫌いと責任感がはたらき、わからないなりにもネットや本で調べて、なんとか形にできるようにしました。
でもやったところで、上司もそれが正解なのかわかりません。結局やったことをうやむやにされ、自分が何をしているのかわからない、消耗する日々がずっと続きました。
それでも、「やっていればいつか身に付く、頑張ろう」という気持ちがあったので、この問題自体は致命的ではありませんでした。輪をかけたのは、次の問題です。
②人間関係|同僚からの嫌がらせ問題
自分が何をやっているのかわからない状況に加え、最も精神を病んだのが別部署の人間からの嫌がらせといった、人間関係の問題でした。
嫌がらせの当事者が魔女のような風貌だったことから、仮にこの人を「魔女さん」とします。ちなみに本人はおそらくそんなことをしているつもりは一切ありません(^-^;
魔女さんは、私たちのチームを嫌っていました。それもそのはず、私たちがいまやろうとしている新規事業は、本来の魔女さんの専門領域なのです。
魔女さんは社内では少し問題のある人らしく、その執拗な嫌がらせや精神攻撃で、人を辞めさせる・通院させるということで有名でした。本来ならば私達の業務は魔女さんがするであろうところ、これ以上仕事を任せる(=接触者を増やす)ことで被害者を増やしてはいけないと会社が判断し、担当を与えなかったのです。
これらは全て、入社した後に聴きました。こんな人間がいると最初からわかっていたら、内定自体をお断りしているレベルです。。
でも結局のところ私の業務上、魔女さんと密にやり取りをすることが避けられません。
本来魔女さんがするはずだった仕事を取った→でもそれができるレベルにない、ということで、私は格好のターゲットです。とにかく執拗に接触されるようになりました。
二人の理解レベルに当然差がある中で、わざと違う次元で話をされます。必要なことに対して絶対に本人が口を割らないことや、執拗な嫌味・口撃は日常茶飯事です。
魔女さんは、自分が仕事をできることを知っています。わざと私の知らない話をして、何かしら小難しく責めて、こちらを貶めることで権力を誇示されているようでした。
また、自分より知識の少ない人間が役職を名乗っている、ということも魔女さんの気に食わなかったらしく、間接的に私の上司に攻撃をすることも増えました。
とにかく、魔女さんのサイコパスな態度・言葉・駆け引き・メール、全てがトラウマで、次第に気力が失われていきました。
要因が絡み合い、精神崩壊寸前に...
チーム体制と魔女さんの厄介さが合わさって、私のストレスはどんどん大きくなっていきました。もはや、ストレスよりも恐怖に近いです。
ただでさえやることがあやふやなのに、やってもやっても上司の放置と魔女さんの意地悪に翻弄されて1日が終わります。チームのメンバーも、魔女さんとつながりかねない私の業務に深く関わろうとはしません。
まるで、海の真ん中に放り投げられ、とりあえず何のヒントも持ち物もナシに陸を目指すよう言われた気分でした。
それに加えて、絶対に成功させろと言ってくる偉い人達、何も知らない人の「魔女さんは悪くない」という言葉、情報がないままいきなり外から飛んでくる指示。。外部要因からも色んな事が絡み合って、圧や罪悪感、責任感でがんじがらめになり、もう限界でした。
そうしてついに、入社して5か月目、全ての糸が切れたように、心身が崩壊してしまったのです。
適応障害の理由は私たちが思うよりずっと複雑
以上が、私が適応障害になった理由です。
なってみて思ったこと、それは、メンタルをやられる原因というものは十人十色で、誰一人として単純な理由はないのでは?ということ。今、思い切って書きましたが、簡単には言い表せない色んな要素が多すぎて、何から説明していいのやら。。
適応障害になって、何度も理由を振り返ったはずなのに、どれだけ時間をかけてもきれいに説明できる気がしません。笑
MAX病んでいるときに、いろんな方の体験談を読んで励まされたりしたけれど、本当はそこにもっと筆舌に尽くしがたいバックボーンや偶発性があったんだろうなぁ。
ちょっと複雑ですが、うまいことお伝えできておりましたでしょうか。。笑
今日は、そんな私の経験について書かせていただきました。「理由」がテーマだったので具体的な解決策とまではいかないですが、落ち込んでいるときって人の苦労話聞くだけでも気分がマシになりますよね。笑
私も、どれだけ先人の適応障害体験談を読ませてもらったか。。
まずはこれを読んでくれたちょっとしんどい人に、少しでも「自分だけじゃない」と思ってもらえますように。